この日はアウェイで清水戦。
残念ながらこの日も遠征は出来なかった。
清水はJリーグ全チームの中で唯一通算成績で敗けが先行しているチーム。
鹿島にとっては天敵だ。
もっともここ何年かはお得意様だが、勝ち越すまでにはあと3年はかかる。
常に安定したパフォーマンスを発揮するチームなので、ここで勝ってイイ流れに乗りたいところだ。

前節とは対照的に序盤は鹿島がリズムを掴むが、先制点を奪うには至らない。
逆に15分過ぎ位から清水のペースになっていく。
チャンスがなかなか作れずにいたが、前半32分に野沢の巧みなスルーパスにオフサイドぎりぎりで飛び出したヤナギがGKとの1対1を冷静に決め先制!!
相手のペースの中で先制点を奪えた事が大きかった。

ところが前半39分、左から右に大きくサイドチェンジしたボールを、清水の右SB市川がシュートし、地を這うミドルがゴールに吸い込まれて同点とされてしまう。
いつの試合かは忘れたが、市川は前にも強烈なミドルを決めていたので、PAの外とはいえフリーで打たせてはいけなかったはず。
もう少しマークを寄せていれば防げた失点かもしれない。
結局1-1で前半終了。

イヤな流れで後半に入るが、そのイヤな雰囲気をヤナギが変える。
後半開始わずか1分、右サイドに抜け出したマルキーニョスからセンタリングをファーでフリーになったヤナギがヘッドで流し込み勝ち越し点を奪う!!
清水の反撃を出鼻でくじく貴重なゴールで再びリードを奪う。
その後は清水の反撃をDF陣が押さえ込み2-1で連勝を飾った。

ただ、連勝と引き換えに大きな痛手を被ってしまった。
ヤナギが右足を骨折して全治3ヶ月、最後の最後に相手と競り勝ってクリアをした岩政が鼻骨骨折で全治6週間と診断された。
浦和戦の前にあまりにも大きい怪我だ。
特に好調のきっかけだったヤナギの戦線離脱は浦和戦だけではなく、今後のリーグ戦・ナビスコ杯予選リーグにおいて大きな影響が出る事だろう。
ただ、そうは言っても弱気になるわけにはいかない。
こんな時こそ代わりに入るFW陣に奮起してもらいたい。
近々負傷離脱していた田代も戻ってくることだろう。

次節浦和戦は全力で臨んでもらいたい。